2012年 01月 24日

真っ白に塗られた住宅を発見した。
なんかすごくいい。
個人的に、既存の住宅を塗ると言う行為にとても興味が湧いた。
『塗る』という行為によって、既存の質感(そのものが本来持つ質感、経年変化による質感)は上書きされ、形態は更新されつつも、一度リセットされる。
とは言っても、塗料が拾う範囲での質感は残り、その質感も時が経ち、この行為が繰り返されるにつれ、更に変化して行く。
多分、塗りの厚さがそのものが経た時を物語っていくのだと思う。
海外の住宅なんかでは多く見られる光景だが、日本の住宅ではあまり見られない気がする。
向こうの住宅はとにかく上から塗る!塗る!塗りまくる!!
もはやごつごつしていたのだろう石の壁も、淵に装飾された凹凸感のある柄なんかも、原型がどんなだったかすら分からないくらい。
そして古ければ古いほど価値があるとされている。
うん。すごくいい。
日本の住宅平均寿命がおよそ30年に対し、アメリカ50年、ヨーロッパにいたっては80年。
ほぼ三代に渡って住み継がれる計算。
これはあくまでデータ上での話だし、実際はもっと長生きしている住宅があるのも事実。
気候の違いや文化の違い、シェアウォールなんかの建て方の違いがあるにせよ、この開きは深刻。
日本の住宅着工棟数が、NYの3倍、パリの6倍以上というのも驚き。
日本の場合200年住宅とか言ってるけど、結局のところ、住まい手の趣味趣向、ライフスタイルが合わなければ解体されてしまう。
時代に淘汰されない、永く愛される『モノづくり』をしていきたい。
# by hyorke | 2012-01-24 22:12









